【直島/高松旅行記】子連れで海とアートを楽しむ旅-④直島3日目

こんにちは!トマタです!

2024年夏、子どもたち(8歳♂と5歳♀)を連れて、家族4人で香川県の直島・高松へ3泊4日で旅行に行ってきました!

この旅行の最終日となる本記事では、本村エリアの家プロジェクトを中心に周った経験を共有します。段々とアートにも興味を持ってくれている子どもたち。家プロジェクトには、どのような反応を見せてくれるのでしょうか?

トマタ

直島観光のモデルルートとしても参考になれば幸いです。

前回の直島2日目は、こちらの記事をご覧ください。

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目次

9:30 カフェ・いっぽで朝食

朝食は昨日がコンビニ飯だったので、今日はモーニングを求めて本村エリアへ。
直島は朝からやっているお店が限られていますが、「カフェ・いっぽ」さんは8時から営業しています。

ホッと落ち着く空間で、穏やかなお母さんの作るモーニングをいただくことができます。パンが人数分足りなかったので、お母さんが代わりに子どものバナナジュースをサービスしてくれました。

「カフェ・いっぽ」のモーニング

10:10 本村ラウンジ&アーカイブへ

直島最終日は本村エリアの「家プロジェクト」を巡ります。まずはチケットを購入するため、本村ラウンジ&アーカイブへ。

家プロジェクトをすべて観るには、急いで周っても2時間程度必要だと思います。
我が家は2時間程度の時間でしたが、少し離れた位置にある「石橋」と予約が必要な「きんざ」は諦め、残りの5軒を周ることにしました。

鑑賞料金

・共通チケット(「きんざ」を除く6軒を鑑賞)1,050円
・ワンサイトチケット(「きんざ」を除く1軒のみを鑑賞)420円
 ※15歳以下は無料
 ※「きんざ」は完全予約制

10:20 家プロジェクト「碁会所」

まずは本村ラウンジ&アーカイブから近い「碁会所」へ。

本作品は「対比」がキーワードになっているそうです。
左右の二つの同じ空間における「無」と「有」。庭に植えられた「本物」の椿と部屋に散りばめられた「偽物」の椿。実はいくつもの対比が繰り広げられている重層的な作品です。

そんなテーマを知ると興味深い作品ですが、見た目に派手さがないので、子どもたちは「ふ~ん」という反応。まあ、それは仕方ないのかもしれません…。

五色椿の花と葉は彫刻
本物の五色椿

10:40 家プロジェクト「はいしゃ」

「はいしゃ」は直島銭湯「I♥湯」と同じ大竹伸朗の作品。

かつて歯科医院兼住居であった建物をまるごと作品化したものだそうですが、内観も外観も大竹ワールド全開。美術館で個展を観たこともあるけれど、直島の大竹作品の方がずっと面白く感じました。

大竹伸朗「はいしゃ」
かつては歯科医院兼住居だった

中には建物に不釣り合いなほど大きな「自由の女神」があります。こういうわかりやすく派手な方が子どもは楽しめますね。

モチーフの意味とか、芸術的な価値とかは一旦どうでもよくて、まずは「アートって面白いんだ!」と感じてもらえるのが大事なのかなと思っています。

巨大な「自由の女神」
下から見上げてみた

11:10 家プロジェクト「角屋」

ソフトクリーム休憩を挟んだ後は、「角屋」へ。

ほの暗い日本家屋にはプールが設置されており、中には1から9までの数字を順に表示するデジタルカウンターがたくさん配置されています。

宮島達男「角屋」"Sea of Time ’98"

このデジタルカウンターは、時を刻む速さがそれぞれ異なるのですが(もの凄く速かったり、全然進まなかったり)、直島の島民一人ひとりがそれぞれスピードを設定したものだそうです。
こんなところにも直島ならではの要素が盛り込まれているんですね!

暗い空間の中でいくつもの時が刻まれるのを眺めていると、ついついボーっと長居してしまいたくなる作品です。

11:25 家プロジェクト「南寺」

「南寺」は前回訪問時には鑑賞できなかった作品。鑑賞するためには、整理券が必要です。

本村ラウンジ&アーカイブで言われたとおり、整理券の時間10分前に「南寺」へやってきました。

この作品、一度に中に入ることのできる人数が限られており、総入れ替え制になっています。なるほど、だから整理券が必要だったんですね。

南寺はジェームズ・タレルの「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」という作品に合わせ、安藤忠雄が設計した建物です。安藤忠雄といえばコンクリート打ちっぱなしですが、南寺は木造で全面が杉板貼り。

ジェームズ・タレル「南寺」(建築は安藤忠雄)

この作品では、何も見えないほどの真っ暗な空間に入っていき、中で「ある体験」をすることになります。

何も知らない状態で鑑賞した方が良いと思いますので、ここではネタバレはやめておきます。

個人的には、家プロジェクトの中で最も印象に残っている作品。
前日の地中美術館で観た「オープン・フィールド」も同じジェームズ・タレルの作品で、やはりエッセンスは似ていますね。どちらも別世界に入っていくような不思議な感動を味わうことができます。ジェームズ・タレル、凄いです。

なお、うちの子どもは大丈夫でしたが、暗闇に入っていくのでお子さんによっては怖がってしまうかもしれません。子連れの場合はご注意ください。

12:00 家プロジェクト「護王神社」

「護王神社」は小さな山の上に位置しているので、4~5分の山道を登っていきます。この日も超酷暑ですが、山道は木陰があるのでなんとか耐えられます。

護王神社に辿り着き、奥に入ると本殿が見えてきます。

護王神社への山道
本殿

本殿には柵が設けられており、中に足を踏み入れることはできません。
正面から遠めに見ると、何やら透明で光り輝く物体が。近くで見ると、それがガラスでできた階段であることがわかります。階段は分厚い光学ガラスでできており、ツルツルした質感はまるで氷のようにも見えます。

実はこの階段、地下にある石室からつながっています。ぐるっと回ってチケットを見せると、小さなトンネルを通って地下の石室に入ることができます。

人がすれ違うこともできないような狭く真っ暗なトンネルの奥へ進むと、自然光に照らされて輝く透明な階段が現れます。

透明な階段
地下から地上への架け橋

これは神様の通り道なのでしょうか?
暗闇の先にある光には、何故か不思議な魅力があり引き込まれてしまいます。

ちなみに、帰り道も暗闇から出口の光へと向かうような仕掛けになっています。
トンネルの出口に切り取られた瀬戸内海を見て、作家の杉本博司が写真家であることを思い出します。

狭いトンネルから外へ
トンネルから見える景色と後姿

これで家プロジェクト鑑賞は終了。

ただ眺めるだけではない体感型のアートが多く、特別な経験ができたような気がします。子どもたちも非日常的な空間を楽しめていたようです。家プロジェクト、子連れにもおすすめです。

12:30 石井商店で昼食

うどん県香川での最後の食事ということもあり、昼食は子どもたちも大好きなうどんにしました。

「護王神社」からの山道をバス停方面に降りたところにあるのが、うどん屋の石井商店さん。風情ある佇まいのお店です。観光シーズンのピークタイムということもあって店の前には列ができており、10分ほど待ってから入店しました。

暑いのでオーダーは冷たいぶっかけうどんで。讃岐ほどではないものの適度にコシがありツルツルしたのど越し。うどん県のクオリティはさすがです。

石井商店
ぶっかけうどん

食べ終わったらバスに乗る時間も近づいていました。

一旦つつじ荘に戻って荷物をピックアップし、宮浦港へと向かいます。

14:20 フェリーで高松港へ

最終日の行程は完璧な時間配分で周ることができました。予定通り14:20出航のフェリーに合わせて宮浦港へ戻ってきます。

そんなこんなで直島ともお別れの時がやってきました。帰りも「なおしま」に乗って約1時間で高松へ。高松からは空港直行で帰路につきます。

名残惜しいですが、豊かな自然と印象的なアートに触れて想い出に残る旅行になりました。子どもたちの心にも何かが刻まれたはずです。ありがとう、直島!

トマタ

またいつか帰ってくるね♪

フェリー「なおしま」

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

この記事が少しでも皆さまのお役に立てますように・・・ではまた!

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この記事を書いた人

本業:経理マン、副業:底辺FP(腐っても1級)

2児の父親でもあるリーマンFPが、ファミリー世帯のための『子育て情報』と『マネーリテラシー向上に繋がる情報』を発信していきます

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